4月17日(月)の社員勉強会では、全国健康保険協会 協会けんぽ 熊本支部の福島様に講師をお願いして『熱中症・感染症から身を守る』について学びました。
●熱中症とは何か
暑い環境(高温多湿)にいる事によって、体内の水分や塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れたり、体内の調整機能が破綻するなどして発症する障害の総称。
●熱中症の重症度と症状、対処法
・重症度Ⅰ(応急処置と見守り)
【症状】めまい、立ちくらみ、大量の汗、筋肉痛 【対処法】体を冷やす、冷水・塩分を補給する、改善が見られなければ病院へ
・重症度Ⅱ(医療機関へ)
【症状】頭痛、吐き気、倦怠感 【対処法】衣服をゆるめる、氷などで積極的に体を冷やす、速やかに病院へ行く
・重症度Ⅲ(入院加療)
【症状】意識がない、けいれん、まっすぐに歩けない 【対処法】迷わずに病院へ行く、待機中は重症度Ⅱの対処をする
●熱中症の発生する要因(特に作業場において)
熱中症の発生=暑さ×肉体的負荷×服装×個人要因
【環境要因】気温が高い、湿度が高い、風が無い、熱風
【作業要因】身体強度が高い、休憩時間が少ない、単独作業
【衣服要因】通気性・透湿性が低い、保温性・吸熱性が高い、保護具の着用
【時間要因】梅雨明けなどの急に暑くなる時期、暑熱作業開始数日以内、長時間にわたる暑熱負荷
【人体要因】暑さに慣れていない、水分や塩分の補給が不十分、運動不足、体調不良(睡眠不足・二日酔い)
●熱中症防止の対策
・こまめに水分や塩分の摂取をする(20~30分おきにコップ1、2杯の摂取、スポーツドリンク等は糖分の取りすぎに注意)
・身体の状況が確認できるものを休憩所等に準備する(体温計、血圧計、体重計等)
・かくれ脱水セルフチェックを行う(尿の色を確認、爪を押して色が戻る時間を確認、手の甲をつまんで皮膚の戻りを確認)
・生活習慣を見直し免疫力を高める(バランスの取れた食事、十分な睡眠、軽い運動、休息リラックス)
以上のことに注意し、自分の身は自分で守りながらも、互いに体調を気遣い、暑い季節を乗り越えていきましょう!
福島様、大変為になる講演をありがとうございました。