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現場レポート No.1962020年 夏季号

ご施主様・近隣の皆様・協力会社の方々、大変お世話になっております。
現在、工事進行中現場の担当者より、皆様にご挨拶致します。

東下田川2砂防堰堤新設(2期)工事

 熊本地震及び直後の大雨で被災した阿蘇山の麓、南阿蘇村河陽にて砂防堰堤えんてい土石流を止める為の砂防ダムの工事をしています。
 土石流対策工事現場の為、台風・ゲリラ豪雨と雨の降り方にいつも以上に注意しながら、無事故・無災害を目指し頑張ります。

担当 渕上 正樹、佐方 良二、山田 雄己

 

九州中央道溝曲地区改良工事

 現在、上益城郡山都町にて九州横断自動車道延岡線(嘉島~山都)区間の工事を行っています。本工事の区間は大規模な掘削工事で60,000㎥もの土砂を掘削し、約12,000台分をダンプトラックで運搬しております。隣業者も多く狭い道での運搬となる為、様々なところに気を配りながら、無事故・無災害を目指し頑張っていきます。

担当 釘野 浩彰、富田 鉄也、藤川 優茉

  

熊本3号 四方寄 鶴羽田地区改良工事

 熊本市東部の東バイパスから分岐している北バイパスの工事で、片側1車線の対面通行で現在供用中です。今回工事は須屋交差点を中間に総延長800mの本線増設工事です。
本線とオンランプ、オフランプに挟まれて、厳しい工事条件ですが、少しずつ進んでいます。
 将来的には現在進行中の植木バイパスへとつながり、慢性的な渋滞の緩和に効果がでると思います。

担当 嶋﨑 幸大、山本 正文、村木 議訓、吉本 清則

 

益城町指定皆乗寺本堂及び山門災害復旧工事

 益城町指定文化財である、皆乗寺様本堂及び山門の復旧工事を行っています。
築200年(私が担当した中で最古)であり、文化財復旧という初めての工事内容です。
 現在は、昭和以降に手を加えられた部材を撤去し、柱・桁・梁・小屋組の当初材つくろい及び、再使用出来ない部材の取替を行っています。

担当 田中 高志

 

現場散策!「~皆乗寺~」へおじゃまします!

 今回の「現場散策おじゃまします!!」は、益城町の指定重要文化財「皆乗寺」に行って参りました。熊本地震で被災し倒壊は免れたものの、全壊の判定で建て替え予定だった建物でしたが、文化財調査によって歴史的建造物として価値が高いとの評価を受け、被災した状態で文化財指定を受け保存に向けて歩みだすことができた珍しいケースだそうです。
 本堂の屋根は「しころ屋根」という傾斜の違う屋根が二重以上になった珍しい形式の屋根で、解体の過程で創建時の棟札が見つかっています。
 素屋根を掛けた中で行われている復旧工事は、現在は創建当時の構造材だけになっており、部材を極力残して修復し、文化財としての価値を損なわないよう保存修理が行われています。
 現場では約200年前の建物の構造や修復の過程を間近で見学できる貴重な体験でした。
 今後、工事の具合を見ながら見学会を開く予定があるそうです。興味のある方は是非見学に行かれてみてはいかがでしょうか。

(小平 記)